タンチョウ その2 トップページに戻る
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 タンチョウは、明治以降、銃にによる乱獲と開発に伴って湿原が減り、また
たく間に減少しました。岡山には後楽園が作られたおよそ300年前から、め
でたい鳥として、ずっと10羽ほどのタンチョウが飼われてきました。
 岡山県自然保護センターはタンチョウの増殖をめざし、種を保存することを
通じて自然保護を考える拠点となる施設です。今年5月と6月に誕生した雛4
羽は、他の14羽とともに元気に育っています。
 人工ふ化の3羽は、仲良く常に行動を共にするまでに成長し、自然ふ化の1
羽も親子仲むつまじく成長し、センターの人気者です。人工ふ化の3羽につい
ては、9月から飛行訓練を始めています。<以上センターだより抜粋要約>
 10月末に2羽を岡山市の旭川の中洲に連れて行き、そこに放鳥して「セン
ターに帰るか?」の実験がありました。中洲は安全で餌もあり、気にいったら
しく2泊3日たってもセンターに帰っていきません。とうとう飼育係りの人が
呼び声を掛けながら自動車で誘導しましたが、30分ほどで引き返し、また中
洲に舞い戻りました。そこで今度は車に乗せて、連れ帰ったそうです。

                              (94/11/04)