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「ホー ホー クルルル・・・」
係の井口さんが呼ぶと、300m余りの池の向こうにいたタンチョウ2羽がサ
ッと舞い上がり、大きな羽根を広げてあっという間にこちらに近づいてきまし
た。「オオツ ー!」と驚いていた私たちの1〜2mの近くにスッと降り立ちま
す。その凄い迫力におされて、20数名の仲間は声もでません。
  探鳥会で県自然保護センターに行った日の朝10時のことです。赤い帽子に
黒い風切羽で、間近で首をくねらせたり羽繕いをしたり歩いたり。
「野外で飛ぶタンチョウが見られるのは北海道とここだけです。」
との説明を聞くと、(ホーそんなに珍しいのか)といっそう興奮して来ます。
 ここには18羽いて、週3回(日・水・金の朝)飛翔訓練をしているそうで
す。過日、遠く牛窓まで1泊旅行(逃げ?)をしたそうです。飼育係の方が、
「たくさんの餌を持って行って与えると、体重は増えるし足は弱るで鶴は生き
ていけない。そこで餌は自分でとりに来させ、少しだけ与える。すると発育は
少々遅れますが、それが鶴の為です。人間も同じですよ。」と話されました。

                              (94/10/29)