ツキヨタケとスギヒラタケ トップページに戻る
前← 目次 →次
 一昨日、毛無山に登ったときのことです。同行のMさんもOさんも私も「タケ
に触れると指の先から毒がまわってくる」くらいに思っているタケの素人ばかり
です。それでも時節柄キノコが目に付きました。
 大木の杉が多い3合目辺りの苔蒸した杉の切り株に、径5cm位の白いタケが
びっしり付いています。「これはスギヒラ。この前タケに詳しい人とタケ引きに
行ったとき教えてもいました。食べれるタケですよ。」とのOさんの話で、家に
持ち帰りました。Oさんの様子を窺ってから食べようと、翌朝、電話してみると
「心配なので捨てました。」との返事。それで私も捨てました。
 8合目。立ち枯れのブナの大木に茶褐色で20cmばかりの大きなタケがびっ
しりついています。根元近くからかなり上まで見事です。「これはツキヨタケじ
ゃろう。毒タケで、夜光るそうな。」との話を聞くと、ヒダの部分が何となく妖
しく見えます。Kさんは1つ採って持ち帰ったので、ここにも翌朝電話してみま
した。「新聞が読めるぐらい明るいか?」と尋ねると「いや、ぼんやりと蛍光の
感じがした。」との返事をくれました。

                              (94/10/17)