1996.07.17(水)
アカネ飛び交う氷ノ山
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 (氷ノ山) 氷ノ山(ヒョウノセン 1510m) は中国山地第2の高峰です。鳥取県と
兵庫県の境で、スキー・登山・キャンプなど賑やかな山です。鳥取県側が急斜
です。尾根には根曲がり竹が生い茂り、山腹には見事なブナ林が広がり、麓に
は色とりどりのロッジが並んでいます。

 (舂米)「ハル?コメ」と読めるようですが「つくよね」なんです。「臼と杵で
米をつく」という意味なんでしょうか。鳥取県若狭町側登山口の集落名です。
読みにくい地名ですな。舂米の氷ノ山スキー場から登って行きます。

 (仙谷コース) スキー場の中の畑を通り抜け、杉林を抜けて沢沿いに登っ
ていくと、立派なブナが姿を見せてくれます。急な沢道を登り詰め、鎖場をよ
じ登って行くと汗がたらたら・・・。何回も休憩し、水・飴・パンなどを口に
詰め込みながら仙谷を楽しみました。ほんとに いいコースです。

 (アキアカネ) やっと尾根にたどり着くと、いきなりアキアカネの大群が
歓迎してくれました。昨年を思い出しながら左手指を広げて上げると、早速2
匹が指にとまります。右手にはカメラを構えて。IK62爺さんも頑張っています
が、なかなか2匹止まりません。
「ワシャァ 臭いんじゃろうか? トンボが嫌うて寄りつきゃぁせん。」
「5本指 全部にトンボを止まらせてみたいなぁ。」

 尾根道や山頂にもいっぱいのトンボです。
「すごうおるもんじゃなぁ。トンボの大群で前が見えんで・・・」マサカ
「口を開けてハーハー大息をしたらトンボが2匹も口に入った・・・」マサカ
「盆が来たら、里に下りて来るんじゃなぁ。ボニトンボになって・・・」
    コ シキイワ
 (古敷岩) 山頂の少し北の尾根に崖があります。この岩は私には無理だと
諦めて登った事がなかったので、今日は元気を出してよじ登りました。何の事
はない簡単に登れました。崖の上に立つと眼下にブナの樹海がひろがり、素晴
らしい眺めでした。ちょっと金玉がすっとしましたが・・・

 (山頂小屋) 小屋には私たちを追い越して行った2人の爺が昼飯を食べて
いました。鳥取市の人で月に数回来ているようです。岡山県の山の事も大変詳
しくプロの様な人でした。扇山・三室山・後山・・・など山頂からの展望解説
をしてもらっいました。空気が澄んでおれば大山も見えるそうです。

 (古生沼の蘭) 山頂の200m?くらい東の古生沼を訪ねてみると、小さ
な蘭が可愛く咲いていました。「コセイラン」と勝手に命名して撮影。
 続いて南に下りキャラボクの大木を鑑賞。ここは少し入り込んだ所で人間サ
マの便所になっているようで、これでは肥料が効きすぎて枯れるかも?

 (オブジェの森) 帰りは尾根を北に下って氷ノ山越小屋へ。小屋の近くの
尾根にはブナ自作の前衛芸術の森があります。但馬守さんの名付けられたオブ
ジェの森なんでしょうか。ほんにまぁ いろんな格好をしたブナの木々が道の
両側に並んでいます。なんでここの林はこんな姿に? 風と雪とブナが長い年
月をかけて、丹精込め(虐げられて?)創った力作でしょう。

 (砕石道) 氷ノ山越からの下り道は、木の段に砕石が敷き詰められて実に
やりにくく、砕石がイシグルマになって滑ります。
「金をかけて、道を悪くして・・・困った奴じゃ。」
「砕石の道は頭のてっぺんまで響く。今までの道の方がええなぁ。」

 (オートキャンプ場) 氷ノ山越コースの下山口はオートキャンプ場になっ
ていて、夏休みを目前にして忙しく工事の仕上げ最中でした。
「山ん中で椅子に腰掛けてメシを喰う奴は、ワシャ好かん!」
「田圃の荒れた過疎地を喰いものにして、客を呼ぶ施設を造って・・・
 <村おこし>とは言え、田舎を侮辱しとる!」

 (よもぎめん) 駐車場までは舗装の坂道です。「舗装道路を歩くと、脛が
痛うなるなぁ」と不機嫌な声を出して工事の側を下っていきます。駐車場近く
の食堂を覗くと、「よもぎめん 550円」が目に入り、野外のテーブルに腰
を掛けます。もう先刻の「椅子に腰掛けて喰うのは嫌いじゃ!」と怒ったのを
忘れてしまって勝手な事です。よもぎのいい匂いがして、上々でした。

 (データ) H8.7.17 (水) 晴  爺2人
自宅発 6:00  津山待合せ一宮トンネル 6:30  舂米登山口発 8:40 880m
沢渡 9:20 1060m 鎖場 10:10 1180m(クジャクシダ) 尾根分岐 11:10 1410m
古敷岩 11:40  山頂 12:00〜14:00 1510m(昼食 散策)  分岐 14:15
氷ノ山越 14:50 1280m  下山 16:20 (よもぎめん)  帰宅 19:20


please mail to akiyuki@soon.com(メール代理受:黒江彰之)