追分けの泣き清水 | トップページに戻る | |
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「追分け」と言う地名は全国各地にあるようです。道が左右に分かれる所に つけられた名のようで、この町にもあります。 その追分けに「泣き清水」という地下水の湧き出る泉があります。そこはち ょうど分水嶺になっており、湧き出た清水は2つに分かれ東西に流れて出てい ます。一方はここ旭川に流れ、もう一方は吉井川に出て行きます。どちらも瀬 戸内海に注ぎ、その2つの川の河口はあまり離れてはいません。 清水はどちらに流れたにせよ、海に出るまでには幾多の出会いを重ねます。 サワガニとせせらぎの歌を唄い、鮎と触れ合い、川辺で遊ぶ家族連れと戯れな がら、途中で合流した水と手を取り合って河口まで道行きします。海に漂うこ としばし。同時に産声を上げた幼なじみにぱったり出会います。 「やあ、お久しぶり。お元気でした? まあ、りっぱにおなりで。」 これでは「泣き清水」のドラマになりません。「泣き」と名付けた昔の人たち はどのように感じたのでしょうか。山を歩けば、美味しい湧き水があり、その 中には分水嶺の泉もあります。日本海と太平洋へと分かれて・・・ (95/01/12) |