ブナという漢字 トップページに戻る
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 昔むかし、1杯飲みに行くと「鮎・鮪・鯛・・・」など漢字の暖簾に出会っ
たものです。読めない字が多くて、目をそらせたりして。
 国際化の今の時代、数カ国語は話せなければとは思いますが、横文字はさっ
ぱりです。日本語でもカタカナ書きは外国語の感じがするのか(私には)分か
り難いものです。その点、漢字は読めなくても何となく分かる気がします。
 ある原生林には大きな漢字の名札が付けてあり、小さくカタカナ名が入れて
ありました。「大板屋名月(オオイタヤメイゲツ)」「蔓紫陽花(ツルアジサイ)」「沢蓋木
(サワフタギ)」・・・などの名札をみると、仲秋の名月の美しさや、ブナに張り
ついた紅葉や、谷川を覆って薄暗い様子を想い浮かべます。
 建築にも細工にも使え無くて、せいぜいタタラの燃料にしかならない意味な
のか「まったく役にたた無い木」で、(木ヘンに無い)の漢字名[木無]。ところ
が今や主役のブナ、渇水騒ぎの今夏のスター。みんなが大好きなBU7です。
[木有]とか[木益]・[木役]・[木玉]・・など、ブナに最適の漢字に変えなけれ
ばと思います。もっといい漢字を考えて常用漢字に入れましょうや。

                              (94/09/29)