日焼け紅葉と火焼け紅葉 トップページに戻る
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 今夏の猛暑小雨には体も頭もやられ、なかなか元に戻りません。気候は涼し
い朝夕に変わりましたが、寝ころんでゴロンゴロンする生活はそのまま居座っ
ています。人々だけでなくすべてのものが被害を受けましたが、森も大きな影
響を受けました。このごろ目にした県内の異常な光景2題です。
 紅葉の名所・広島県北部の「帝釈峡」の日焼けによる紅葉?写真が8月中旬
の新聞に載っていました。ずごい事になるもんだなあと思っていましが、すぐ
隣の高梁川筋も森が茶色に紅葉?していました。そこは石灰岩地帯で、水は地
下に透いてしまうそうです。同じ山でも茶色に日焼けした部分と緑をもちこた
えている部分があります。水の大きな力を見せつけられました。
 県南の倉敷や児島の一部の山は、茶黒に紅葉?していました。山火事の焼け
跡です。どちらもかなりの面積です。猛暑小雨による乾燥に強風が火事を大き
くしましたが、元は人間のタバコの投げ捨てらしいです。人災による醜い紅葉
です。こんな紅葉は人の心を荒らし心を枯らせてしまいます。
 豊かな森は、豊かな心の水を恵んでくれるなあと感じたものです。

                              (94/08/27)