日照りと青刈りトウモロコシ トップページに戻る
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 昨年のコメ不足の影響で、今年は転作を減らした農家が増えましたが、それ
でもかなりの水田が転作しています。転作は豆・芋などですが、稲より人手が
かかります。そこでこの近辺は酪農家に貸し、水田で牧草を栽培します。
 飼料作物としてトウモロコシが作られます。田植え後に撒いたトウモロコシ
は、あっと言う間に稲を追い越し3mばかりの草丈に伸びます。その成長ぶり
と直線的な姿から生命力の凄さを感じます。その元気なトウモロコシが−−
 7月から連日の炎天で雨が降りません。その頃からみずみずしく青々として
いたトウモロコシは、日中になると水分の蒸散を抑える(?)ために葉を丸め
始めました。翌朝になると葉はピンと戻っています。うまい仕組みだなあと感
心していましたが限度がありました。朝になっても葉が元に戻らなくなりまし
た。でも大陽は容赦しません。ついに茎が萎れ頭を垂れました。
 7月末に待望の雨がやって来ましたが、時すでに遅く再起しませんでした。
水気のある土地のトウモロコシは実も膨らみ、まもなく飼料として青刈りされ
ます。青枯れトウモロコシはかわいそうに倒れたままです。

                              (94/08/18)