おばあさんと柿の木 | トップページに戻る | |
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1kmほど川上の家のおばあさんは今年85才です。まだまだお元気です。そ のおばあさんの家の近くで農作業をしていると側にきて、 「まあ、暑いですなあ。ちょっとうちに来てお茶でも飲みねー。」 と誘ってくれます。家に寄ると、おばあさんは嫁さんに冷たいお茶を頼んで、 「まあどうぞ。」と言いながら、庭先の山の栗の木を指さして、 「あれ見て。栗が枯れてしもうたんで。」 庭の向こうは崖になった山でいろいろな種類の木が生い茂った雑木林です。そ この10m ばかり上の栗2本の葉が全部茶色になっています。この日照り続き で枯れたのか? 木が生えている土地が悪いのか? 栗は渇水に弱いのか? いやいや害虫にやられたのか? そんな事はどうでもよいようで、 「秋になると栗が熟れて、毎朝、5粒・6粒と拾ようたんで・・・」 朝の楽しみが一つ減ったことを話してくれたようでもありました。 (94/08/04) |