1996.08.25(日)
荷揚げの大山夏山道
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大山(ダイセン 1710m 鳥取)中国最高峰 北緯35゜22 東経133゜33

 (よい天気) 米子自動車道の溝口ICをおり、車は大山を正面に見ながら
ぐいぐいと高度を上げていきます。西から望む大山は伯耆富士と呼ばれるにふ
さわしい整った山容です。逆光の明るい空に黒影の山が突き上げています。道
路脇の気温板は14度を示しており、もう秋の天気です。

 (小鳥たち) 旧道の大木の下にとめて車から降りると、いきなり小鳥が出
迎えてくれました。ここ横手道は野鳥の多い大山の中でも「小鳥の道」といわ
れています。青みを帯びた灰色の鳥・・・ウソ? ほんとにウソ? ウソとい
うのは口笛の方言だとか。名前など全く分からなくても、歩きながら聞く小鳥
のさえずりはとても心地よいものです。

 (夏山道) 山頂に登る大衆道が「夏山道」です。登り始めは石段、それを
過ぎると大勢の登山者に踏み荒らされた石ゴロゴロの悪路、最後8合目からは
キャラボク純林の中に設けられた木道です。中国地方最高の賑わいなんでしょ
う。蟻の行列のように人がぎっしりです。山好きの人は敬遠します。

 (荷揚げ) 山頂に小屋があって夏場だけジュースなどを売っています。そ
の荷物を若いおにいさんが担ぎ揚げていました。爺がひょろひょろ登りながら
後を振り返ると大きな荷を担いだ人が遥か下に見えていました。次に振り返る
とすぐ後に迫ってきていました。じわっじわっと歩く姿に、肩に食い込む重さ
が伝わって来るような気がしました。

「それ何キロくらい?」 (声を掛けるのは 気がひけましたが)
「50キロです。」   (ウーロンチャ24詰を5箱とカップヌードル大箱)
「ほう。1日に2回?」 (よせばいいのに 尋ねてしまいました)
「はぁ これくらいなら2回やります。」と言いながら、どんどんと追い越し
て行ってしまいました。 (私のは7キロ・・・7倍かぁ・・・)

 (展望) 8haのキャラボク純林は特別天然記念物。きれいです。天気が
良ければ隠岐から四国の峰々までも見えるらしい。すぐ目の前に弓ヶ浜が弧を
描き、日本海には魚の泳ぐ姿も(マサカ)  それら以上に圧巻は・・・崩れ石が
転げ落ちていく南壁や北壁です。今にも大山が崩れてしまいそうです。

 (データ) H8.8.25(日)晴  <大山夏山道>
登山口 7:40 820m   1合目 8:00 890m   2合目 8:15 1000m
3合目 8:30 1080m  4合目 8:45 1180m  5合目 9:00 1270m
6合目 9:20 1390m  7合目 9:30 1460m  8合目 10:00 1600M
山頂 10:20〜10:50 (弁当) 約2〜300人がガヤガヤわいわい
8合目 11:10  5合目 12:00  3合目 12:15  下山 12:50


please mail to akiyuki@soon.com(メール代理受:黒江彰之)