(なんとか) 前夜での予報は晴。桜は満開の報。ヨッシャと決定。朝6時
10分に家出。JR\470--ハイウエイバス\2600--地下鉄\210--近鉄\330 と乗り継い
で生駒山西麓の石切駅に10時30分到着。久しぶりの街です。普段は全く縁
のない自動の切符や改札・・・苦労しながら、なんとか着きました。
(辻小谷(ズシダニ)コース) あきゆきさんに教えてもらったおすすめコース
を楽しもうということで、先ずは、生駒霊峰の守護神・石切神社に参拝。
「生駒山はこの道を真っ直ぐに登ったらええねん。」との事。続いて夢観音と
観音寺にお詣りして、地蔵の並ぶ信仰の”打越越え”を登ります。
(ところが) 「真っ直ぐに登れ」なのに行き先に見える標識には「×」印
が見えています。そこで右に曲がって三光寺?に入り、小さな寺の左を抜ける
といきなり細道、まもなく道は消えてぬかるみの谷です。さっきの×印は自動
車の行き止まりの標識だなぁと気付いたんですが引き返しもせずに進みました。
「まあ、すぐあの道に出合うだろう。」とのんきに。
(やぶこぎ100分) 立木につかまりながら急傾斜をあえぎ、獣道を伝い、
イバラをかき分け、倒木を跨ぎ、枯れ木をくぐり、背丈を越す笹をかき分けな
がら登ったんです。が、いっこうに人の道にでません。関電の送電線下の伐採
した樹木を踏み越すと、関電の見回り道に出ました。やれやれとその道を伝い
ましたが谷底へつながっています。引き返して、また薮に突入です。
(大阪弁) やっと笹を切り払った所に出て、やれやれ。まもなく「ランの
集い広場」に到着。そこは府民の森「ぬかた園地」の最南の下端でした。出合
った爺さんに山頂への道を尋ねると、
「これをずっと行くと、上に登る道があるサカイ・・・」
「おおきに。」
と礼を述べ、しばらく歩いてハッとしました。使い慣れてない「おおきに」な
んぞが、何故に自分の口から出たんだろう? おかしくて一人笑い。
(カチカチ・キャー・ゴー) 生駒鬼取山竜王総本山へお詣り。山頂の遊園
地の周りを一周しました。平日なので人はまばらです。遊園地のジェットコースターが
垂直にカチカチカチと上がり一挙に落下。「キャー」と若い女の悲鳴絶叫。そ
してゴーゴーと唸ってばく進。カチカチ・キャー・ゴーの繰り返しを聞きながら山歩。
(草花競演) いずこも春です。道辺も春です。ハコベの5*2枚の純白花びら、
るりくさ(オオイヌノフグリ)の瑠璃、ホトケノザの暗赤紫、たんぽぽの鮮黄と、各色
が入り乱れて咲いています。道に落ちているフウの茶ボックリは寂しそうです。
(目をそらす) 遥か彼方の会社の専務室窓から、あきゆきさんがこちらを
睨んでいるではありませんか。あわてて視線を外しましたよ。だって、黙って
あきゆきさんの山に来ているんで・・・「あきゆきさんの奥さんは、とても可
愛くて素敵な方ですねぇ。」と、本音をつぶやきながら逃げ隠れました。
(山菜採り婆さん) 枚岡への道案内標識に誘われて、生駒縦走歩道を南に
下っていると、「暗峠→」の標識であきゆきさんお勧めコースの暗峠を思い出
しました。「暗峠はどちら?」と山菜採りの2人の高年婦人に尋ねると、
「アッチイッテ コッチイッテ アガッテ クダッテ 犬がワンワンと吠えたら左に曲がって
チョット行って ソレカラ アレコレ・・・」
と速射の返答には私の頭は ??? すると、
「案内してあげるぅ。」
と親切にわざわざ遠路を案内してくれました。ヤッパ 年寄り仲間?
(暗峠) 犬がワンワンと吠えた所を左折してクラガリ峠に登ります。
「クラガリ言うけぇど、明るい所ですなぁ。」
と、畑の草取りをしている婆さんに声をかけると、
「そりゃぁあんた。タマツクリ(大阪城の南。昔の宿場)を朝早う出て、ここ
の峠に着いた時に一番鳥がコケコッコーと鳴いて・・・まだ暗かったんよう。
それで「暗がり峠」と・・・」
(お伊勢まいり) タマツクリから5日かけてお伊勢様にお詣りしたそうで
す。何百年と踏まれた石畳の道が歴史を偲ばせています。20軒近くの茶屋や
旅篭で峠は賑わっていたそうな。「出迎地蔵」が出迎えてくれます。今は国道
308号線。やっと車1台の峠道にひっきりなしに車がつめかけます。
「まぁ。朝は600台くらい奈良から突っ込んで来て、大変なんですぅ。」
(かみつだけコース) 「大原山はどちら?」と尋ねても
「・・・? ? ?」ばかり。
「そこを越して公園事務所に行きたいんですが・・・」と言うと
「ああ。それなら、あそこを・・・」と教えてくれました。国土地理院の地名
は形式名?で、地元の人は知らないようです。
公園事務所を過ぎ、神津嶽を下っていきます。枚岡山展望台で老夫婦が、
「桜がきれいですねぇ」と声掛けてくれましたが、他の事が気になっていて、
「はあ・・・です・・・なぁ」と生返事してしまいました。どうも失礼。
(平岡梅園) 梅は終わって桜が主役です。まばらながらもアベックや花見
団体があちこちと場所をとっています。枚岡神社は遠くから遥拝して通過。
枚岡駅5時15分。まもなくやってきた各駅停車に乗ってお別れしました。
薮コギと騒音と歴史の生駒・・・なにより人の温かさの生駒でした。
(データ)H8.4.9(火)晴 ()時間は あきゆきさんのおすすめタイム
近鉄石切---参拝---------ヤブコギ-----生駒山---山頂一周-------マワリミチ----
10:30駅 登山11:00 上り2時間10分(90分) 1時間 1時間半(30分)
暗峠-------大原山?---------公園事務所--------------------近鉄枚岡駅
上り15分(5分) 下り35分(5分) 下り45分(45分) 17:15着
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